首の痛みについて

「最近肩が重い…」「朝起きたら首が回らない」「手にしびれがある」「物を落としやすくなった」こうした症状、つい“肩こり”や“寝違え”だと思い込んでいませんか?
実は、首や肩の痛み・不調の原因はとても多く、放置してはいけない疾患が隠れていることもあります。
中には神経や脊髄、靱帯が関わる疾患もあり、早期の診断と治療が必要です。
肩こり・頸肩腕症候群
姿勢不良や長時間のデスクワーク、ストレスなどで筋肉が緊張し、首から肩にかけて重だるい痛みを感じるものです。「慢性的なこり」や「頭痛・吐き気」などを伴うこともあります。
寝違え
朝起きたときに首が動かせないほど痛くなる状態。軽い筋肉の損傷や関節の炎症が原因です。
外傷性頚部症候群(むちうち)
交通事故やスポーツなどで首が大きく揺さぶられたあとに出る症状です。筋肉・靱帯の損傷や神経の圧迫が関係しています。受傷後数日してから症状が出現することもあります。
頸椎椎間板ヘルニア
強い首の痛みや腕のしびれを引き起こします。若年層にも多く、急な動作や姿勢の悪さがきっかけになることがあります。
頚椎症性神経根症
加齢による変形や椎間板の変性で神経が圧迫され、首の痛みに加え、腕〜指先までしびれが出ることがあります。左右どちらか一方のみに症状が出ることが多いです。
頚椎症性脊髄症
脊髄そのものが圧迫され、手足のしびれや細かい動作の障害(ボタンがとめにくい、字が書きにくい)などが出てきます。ふらつきや歩行障害も見られるため、進行例では手術が検討されます。
後縦靱帯骨化症(OPLL)
背骨の中にある靱帯が骨のように硬くなってしまい、脊髄を圧迫する病気です。厚生労働省の特定疾患にも指定されており、しびれや運動障害が進行する場合があります。
リウマチ性多発筋痛症
首〜肩〜腰や股関節にかけての左右対称な痛みとこわばりが特徴。特に50歳以上の方に多く見られ、炎症性疾患のひとつです。
このように、一言で「首が痛い」といっても、その裏にある原因はさまざまです。的確な診断と、それぞれの病気に合った治療が必要になります。
「これって何の病気?」「ただの肩こりだと思ってたけど…」そんな不安を感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
下記リンクより、各疾患の詳しい説明をご覧いただけます。 症状が当てはまる項目をぜひチェックしてみてください。