背中や腰の痛み、年齢や動作のせいにしていませんか?

「朝起きると腰が固まっている感じがする」
「ぎっくり腰になったあとから、ずっと違和感が残っている」
「背中が丸くなってきた気がする」このような症状、年齢や生活習慣のせいにして放置していませんか?

実は、腰や背中の痛みにはいくつかの代表的な疾患があり、それぞれに適した治療が存在します。

ここでは、よくみられる疾患について簡単にご紹介します。

ぎっくり腰(急性腰痛症)

突然腰に激痛が走り、動けなくなるのが「ぎっくり腰」。筋肉や靭帯の炎症によって起こります。

圧迫骨折

背骨(椎体)が押しつぶされて潰れることで起こる骨折で、特に骨粗しょう症のある高齢者に多いです。

転倒がきっかけとなることもありますが、「いつの間にか骨折」と言われるように、明らかな外傷がないまま生じることもあります。


軽い衝撃で圧迫骨折を起こしてしまった場合は徹底的な骨粗鬆症の検査や治療が不可欠です。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病気です。腰痛に加え、お尻から足にかけてのしびれ・痛みが出現するのが特徴です。若年層~中高年まで幅広い年代にみられます。

腰椎分離症


成長期のスポーツ選手に多く、腰の骨(椎弓)が疲労骨折を起こすことで発症します。その後気づかなかったり、安静ができないことで骨の回復が不完全になり分離してしまう病態です。

腰部脊柱管狭窄症

加齢とともに腰の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される病気です。「歩いていると太ももや足がしびれて止まりたくなる(間欠性跛行)」のが代表的な症状です。

背中を丸くし安静にすることで症状が楽になることが典型的な特徴です。

側弯症


背骨が横に曲がってしまう病気で、10代の成長期に発見されることがよくあります。痛みがないことが多く、学校の検診などで指摘され見つかることがほとんどです。


一方、高齢者になってから進行する「成人脊柱変形」も存在します。

それぞれの腰痛に、それぞれの対処法を

「腰痛はよくあるものだから…」と我慢してしまいがちですが、原因となる病気によって治療法や注意点は大きく異なります。


放っておくと症状が悪化したり、将来の動きに影響することも少なくありません。


下記のリンクから、各疾患の詳しい説明をご覧いただけます。症状に近いページから確認してみてください。

背中・腰の痛みの症状・症例一覧