股関節周囲の痛みについて

「朝起きたときに足の付け根がこわばる」 「立ち上がるときや歩き出しに痛みを感じる」 「正座やしゃがむ姿勢がとりづらくなってきた」このような症状があるとき、股関節に何らかの異常が起きている可能性があります。
特に痛みや動かしにくさが続いている場合には、「股関節炎」や「変形性股関節症」といった疾患の可能性が高いです。
股関節炎(こかんせつえん)
急性の股関節炎では、片側の足をかばうようになったり、動かすと強い痛みを伴ったりします。歩行が困難になることもあるため、早期の診断と治療がとても重要です。
変形性股関節症
初期は「立ち上がる時に違和感がある」「階段の昇り降りがつらい」といった軽い症状から始まりますが、進行すると常に痛みを感じたり、関節の動きが制限されたりして、日常生活に大きな支障をきたすようになります。
リウマチ性多発筋痛症
首〜肩〜腰や股関節にかけての左右対称な痛みとこわばりが特徴。特に50歳以上の方に多く見られ、炎症性疾患のひとつです。
痛みがひどくなる前の早めの対応が大切です
股関節は、立つ・歩く・座るなど、日常の動きの中心となる重要な関節です。だからこそ、痛みや違和感があると日々の生活が大きく制限されてしまいます。
「少し様子をみよう」と我慢しているうちに悪化してしまうケースも多く、特に変形性股関節症は早期に対応すれば進行を遅らせることも可能です。逆に、放置してしまうと手術が必要になる場合もあります。
下記のリンクから、各疾患の詳しい説明をご覧いただけます。症状に近いページから確認してみてください。