頚椎椎間板ヘルニアとは？首の痛みやしびれ、腕の違和感の原因かも？

頚椎椎間板ヘルニアとは？—首の痛みやしびれ、腕の違和感の原因かも？

「突然首や腕に痛みが出るようになった。痛みが続いて、腕や手がしびれる…これってただの肩こり？」

こうした症状に悩んでいる方、頚椎椎間板ヘルニアの可能性があります。「椎間板ヘルニアって腰に起こるものじゃないの？」と思うかもしれませんが、首（頚椎）にも起こることがあります。

この病気は、首の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、筋力低下など、日常生活に影響を及ぼすことがあるため、早めの診断と適切な治療が大切です！

頚椎（けいつい）とは、首にある7つの骨（椎骨）が積み重なった部分のことです。その間には、椎間板（ついかんばん）というクッションのような軟骨があり、首の動きを滑らかにしています。

しかし、椎間板が変性して飛び出すと、神経を圧迫して痛みやしびれが出ることがありますこれが、頚椎椎間板ヘルニアです。 

頚椎椎間板ヘルニアでは、飛び出した椎間板が神経を圧迫する場所や発症のタイミングよって、症状の出方が異なります。徐々に進行するというよりかはある動作をした結果急激に症状が出現することが多いです。

圧迫される神経根の部位によって、しびれが出る範囲が異なるのが特徴です。

たとえば、 

※首の神経は左右に8本ずつあり、それぞれC１からC8と呼ばれます。「どの指がしびれるか」で、圧迫されている神経がどこかを推測できるのです。

症状が神経によるものなのかその他の原因によるものなのかを判断します。
痛みやしびれの範囲、筋力低下、巧緻運動障害の有無、歩行のバランスを評価します。

※症状が強い場合はMRI検査にてヘルニアの突出そのものを詳しくチェックします。

安心してください。頚椎椎間板ヘルニアは、適切な治療を行えば、多くの方が症状を軽減できます！

消炎鎮痛薬（NSAIDs）などのお薬で痛みを和らげたり炎症を軽減させます。
リハビリで首の動きを改善させ、疼痛を緩和したり手足の機能を維持します。

神経の圧迫による痛みを抑えるために、局所麻酔やステロイド注射を行う。

頚椎椎間板ヘルニアは自然消失することがあるので、多くの場合は手術加療をせず改善することが多いのですが、次のようなケースでは、手術が検討されます。

手術では、頚椎を圧迫しているヘルニアを取り除き、脊髄への負担を減らすことが目的となります。

ササモト整形外科副院長佐々本丈嗣

専門医からの一言 「最近、首が痛い…」「腕がしびれる気がする…」「でも年齢のせいかな？」——そんなふうに思って、つい我慢していませんか？

この病気は、首の骨と骨の間にあるクッション（椎間板）が飛び出して、神経を圧迫してしまうことで、首の痛みや肩・腕のしびれを引き起こします。

早い段階で適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

「ちょっと気になるけど、様子を見ようかな…」と思っているその今こそ、診察を受けるタイミングです。首や肩に違和感を感じている方は、どうか無理をせず、早めにご相談ください。

つらさにしっかり寄り添いながら、最適な治療法をご提案します。 一緒に、少しずつ改善への道を歩んでいきましょう。

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