肩の痛みについて

「肩が痛いけど、きっとただの肩こりだろう」 そう思ってそのままにしていませんか?
実は、肩の痛みには首(頸椎)からくるものと、肩関節そのものに原因があるものがあり、ときには両方の要因が絡んでいることもあります。
それぞれの疾患によって治療方針は大きく異なるため、まずは「何が原因か」を知ることがとても大切です。
このページでは、当院でよく診察する肩の痛みの代表的な病気についてご紹介します。 ご自身の症状に近いものがあれば、ぜひ各疾患ページをご覧ください。
肩こりや頸椎由来の痛み
肩周りの重だるさや痛み、腕のしびれを感じる場合、「肩こり」や「首からくる神経痛」の可能性があります。
肩こり・頸肩腕症候群
姿勢不良や長時間のデスクワーク、ストレスなどで筋肉が緊張し、首から肩にかけて重だるい痛みを感じるものです。「慢性的なこり」や「頭痛・吐き気」などを伴うこともあります。
※その他の首由来の疾患は【首の痛み】のページをご覧ください。
肩関節が原因の痛み
五十肩(肩関節周囲炎、凍結肩)
肩の関節を包む組織に炎症が起こり、徐々に動かなくなっていく病気です。 「肩が上がらない」「夜に痛む」「服を着替えにくい」といった症状がある方に多く見られます。
肩腱板断裂
肩を動かすための肩腱板という筋や腱が傷ついたり、切れてしまう病気です。 「力が入らない」「腕を挙げると痛む」「夜にズキズキする」などが特徴です。
石灰沈着性腱板炎
腱板にカルシウム(石灰)が沈着して強い炎症を起こす病気で、痛みの強さは激痛になることも少なくなく、何もしていなくてもズキズキ痛む場合もあります。
肩峰下インピンジメント症候群
肩を上げるときに骨と腱がぶつかって炎症を起こす状態で、「挙上時に痛む」「物を持つときに肩がズキッとする」症状が見られます。
結晶性関節炎(痛風・偽痛風)
急に肩が腫れて熱っぽく痛無ことが多いです。尿酸やカルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症を起こします。痛風・偽痛風と言われる病気の総称です。
リウマチ性多発筋痛症
首〜肩〜腰や股関節にかけての左右対称な痛みとこわばりが特徴。特に50歳以上の方に多く見られ、炎症性疾患のひとつです。
肩の痛みは、放っておいて良くなるものばかりではありません。 むしろ、「放っておいたせいで治りにくくなった」という方も多くいらっしゃいます。
「たかが肩こり」と思わず、「もしかしたら何かあるかも」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、超音波を用いた評価を通じて、原因を的確に見極め、あなたにとって最適な治療をご提案します。
下記のリンクから、各疾患の詳しい説明をご覧いただけます。症状に近いページから確認してみてください。